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出会い系

皆さんは出会い系と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。

 

 

私が高校生の頃、スタービーチ(通称スタビ)が流行りました。出会い系の先駆者。出会い系の先駆け。出会い系サイトがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私はめちゃめちゃスタビをやっていました。当時は池袋ウエストゲートパークという長瀬智也君主演のドラマの影響でカラーギャングが沢山いました。私は女友達と色んなカラーギャングを観るのが楽しくてただギャングを観てみたい。その思い一本で出会い系のスタビをやっていました。

 

 

 

 

 

例えば友人とカラオケに行き募集をかけます。この辺で暇してるラルク歌える2人組よろしく!ギャング歓迎。というような募集を書き込みます。当時はカラオケで男女が一緒に歌を歌う。ただそれだけをそれだけのことなのに最高に楽しめました。いかがわしさやいやらしい目的は今ほどなかったように思います。男の子もあゆ歌える人募集等と掲示板に書き込みをしていました。

 

 

 

 

 

待ち合わせをしたら特に細かな自己紹介などせずひたすら男女で歌を歌います。気が済んだらバイバイです。ただそれだけです。私と女友達は今日は青が来るらしい。黄色もいる!観たい!ただ観る。それだけで楽しんでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

歳を重ねるごとにその遊びに飽きてやめました。しかしある日なにげなく掲示板を見ていると、

 

 

 

 

 

「浪人生です。xx大学とxx大学を受験します」

 

 

 

 

 

 

 

といった目的不明な書き込みを見かけました。その大学は私の近所の大学でした。メールを送りやりとりを始めてみました。受験生なのにスタビなんてやっててこの人は本当に大丈夫なんだろうか。私は受験生ではありませんでしたが他人事ながら心配でした。その彼は結局どちらの大学にも合格しました。どっちに行こうか迷っている。次はその相談に乗りました。

 

 

 

 

 

結局家庭環境や自身の理由において、私の近所の大学に進学することになりました。私たちは出会い目的でスタビをやっているわけではなかったので私の近所の大学に進学したからといってじゃあ会いますかという風にはなりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがある日、なんとなくお互いが暇でじゃーそろそろ会ってみるかみたいなノリになりちょうど彼の借りているアパートが私のいる場所から近かったのでじゃあ今から家行くわみたいになりました。

 

 

 

 

 

私は怖いもの知らずで中々の世間知らずです。

初めて出会い系で1対1いきなり一人暮らしの男のアパートへ。

 

 

 

 

どうもはじめましてと家にあがりました。その日私は学校に行こうと思っていたのですが気が変わりやめたので高校の制服のまま彼のアパートに入りました。どうやら私がアパートに入っていく姿を大学の友達に見られたらしくなんでお前は女子高生と仲がいいんだと後から色々と聞かれたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の部屋ではお互いが好きなブルーハーツの話や受験お疲れ様などたわいもない話をしました。30分だけ彼の家の目の前にあるカラオケへ行きブルーハーツを歌ってその日はバイバイしました。

 

 

 

 

 

 

その後も暇な時になんとなく彼のアパートに遊びに行くことが増えました。特に何をするというわけでは無いのですがパワプロのサクセスで記録をどこまで残せるかで遊んだり本当になんでもない世間話をするそれだけの関係でした。

 

 

 

 

 

 

私も彼とは違う大学に進学し大学生になりました。彼は数年間留年したのでちょうどたまたま私と就活時期が重なりました。お互い似ている部分もありとにかく就活をやりたくない何にもしたくない大学にも行きたくないこのまま時が止まればいいのに今が最高。そんなことを何度も何度も何度も何度も彼と話しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがある日私は、

就職しなかったとしても就活をしてみる価値はあるのではないかと就活に対して好奇心がわきました。某メガバンクを彼と一緒に受けてみないかと誘いました。そこまで会社に興味はない。説明会に1人で行きたくない。寂しいしよくわからない所だし一緒に行こうよ。ただのノリです。お互い働く気は全然ありません。なので説明会に対する下調べみたいなものもかなり適当です。記念や想い出になればくらいに思っていました。スーツを見せ合いっこして写メ撮ってとりあえずmixiにアップしたら解散でいいぐらいに思っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

一緒に会社説明を受けられると思っていたのに会場は別(もちろん試験会場も別でした!!)ノリでSPIってどんな感じなんだろうねみたいな話から一緒に受けてみることにしました。私は結果落ちてしまったのですが働く気のない彼はすらすらすらと一次二次三次…最終まで勝ち進んでしまいました。ついに内定が出てしまい彼からどうしよう本当に働きたくないと相談を受けました。私はなんとなく内定がせっかく出たのだからとりあえず入社して違うなと思ったらその時やめればよくないかな?と促しました。彼はそうだね内定が出ただけでも奇跡だよね働きたくないのに内定が出るなんて不思議だねと笑っていました。私も心の底から不思議だなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

現在彼は一生懸命仕事に打ち込みむしろ仕事ができる組で、某コンテストでは全国2位の実績です。やはり面接官は見る目があったのだなぁ。几帳面で頑張り屋。曲がった事は100人中99人がやっていたとしても1人やらないような頑固な性格です。一生懸命仕事に打ち込む姿は直接見たわけでは無いですが想像がつきます。

 

 

 

 

 

 

 

彼とは体の関係もありません。信頼がありました。育ってきた環境がやや似ている印象を持ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学卒業を目前に。

彼からちょっと誰にも言えない相談があるんだけど聞いてもらえないかなと頼まれました。なんだ改まってと思いましたがいつものように彼の家に行きなんなのと聞くと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は大学生活を終える前に包茎手術を受けようと思ってるんだこの歳になるまでずっと恐れてきたんだけど就職しちゃったらそういうことにいちいち時間を使っていられないと思うんだよね今僕が社会に出る前にやっておくべきことって何があるかなって真剣に考えたんだけど包茎手術だなって思ったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも怖いんだよね…誰にも相談できない。こんなに留年してるからみんな遠くに行っちゃったし。同期はもうみんな仕事頑張ってるよ。結婚した人もいるし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は女なので男性が包茎手術を受けることそれがどういうことなのかピンときませんでした。わからない、いいんじゃないの、やるだけやってみれば??などと適当に軽々しく口に出してはいけないものということくらいはわかりました。その後は出来る限りネットで調べて出来る限り誰にも言わないでと言われたわけではないのですがなんとなく誰にも言っちゃいけない気がしたので血の繋がりのある兄だけに相談しました。

 

 

 

 

 

すると、それは深刻だね慎重にしっかり病院を選ばないと。お前は余計な事をしない事言わない事だねとアドバイスを貰いました。

 

 

 

 

 

 

 

まずは精神的に滅入っている彼の心のケアから。これから社会人になる緊張と包茎手術を無事成し遂げなければならないという切羽詰まった彼の気持ち。何かあったら力になるよできることがあれば何でも言ってと言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして彼は自分で決めて手術を受けました。

ところが副作用がなかなかなもので体調を崩してしまいました。熱も出てしまい歩行困難。安パイと思われていた単位もこのままだと危ういことに。

 

 

 

 

 

 

私はどうしても彼にせっかく勝ち取った会社に就職して欲しかったし何とかして無事卒業させなければ本気で卒業させなければと思いました。包茎手術を社会人になる前にしっかり終わらせてしっかり社会人として頑張ろうという彼の体を張ったケジメのつけ方を私なりに深刻に捉えていて命懸けの卒業命懸けの就職だと思いました。本当の友達ならここはなんとか大学や就職先に包茎手術の件をバレないように出来るだけナチュラルにふわっとした形で彼を守ってあげなければと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私自身はあらゆる手法を駆使しスラスラスラッと単位を取り終え卒業が決まったので余裕がありました。(大学が別々で良かったなと思いました)

 

 

 

 

 

 

 

なんとかして卒業させるべく体力温存の為、通学はタクシーを使うよう指示。とにかく大学に行って試験を受けてこい。0点でいいから受けろ。副作用に負けるな。卒業を勝ち取れ。食料は私が買ってくる。私はありったけの冷凍食品を彼の家に届けました(手作りの料理をコトコトまでやると彼のプライドを傷つける事になると思いました。そういうのは彼女がやったらいいのです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は真っ青になりながら食料を受け取りありがとうと言って涙を流しながら食料分のお金をくれました。お釣りを返そうとしたらこんなにお釣りなんてどうでもいいと思った日はない本当に助かった。っていうかごめん吐きそう帰ってもらっていいかな!?(涙)と言われ私はその場を立ち去りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後、彼の赴任先も決まりアパートを引っ越すことになりました。その日私は彼の家に行き一緒に写真を撮りました。

 

 

 

 

 

何にもなくなっちゃったでしょうと彼は笑いながらついこの間包茎手術の副作用で具合が悪くなってしまいメンタルが崩壊していた事はまるでなかったかのように私に異常なくらいの笑顔で振る舞いました。私は彼のそういうところをいつも尊敬していました。

 

 

 

 

その日はきっと、辛かったとか苦しかったとかありがとうとかごめんねとかいろんな言葉を私に用意していたと思います。比較的おとなしく口下手な男の子だったので特に何を私に言うでもありませんでした。ありがとう大学生活楽しかったよまたここくるからじゃあねと言って別れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数年後私は会社受付の仕事もいたにつきこの人と結婚したいなぁと思う男性(現在の夫)とも巡り会い順調な毎日を送りました。彼は浪人や留年を重ねただけあり同期は年下ばかりです。超年上女性が好みの彼にとっては災難なすべり出しでした。まだ結婚はいいかなぁと言っていました。

 

 

 

 

 

 

私の結婚が決まるとおめでとうと言って祝ってくれました。私のおうちのほうに何度か20代の頃遊びに来てくれたりもしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は結婚して出産しました。産後数ヶ月の時私のお家の近くまで遊びに来てくれたりもしました。

 

 

 

 

 

 

昔と変わらず、

子育ては大変でしょう、結婚生活はどう?などそういう事は一切口にせず何気ない近況を教えてくれて何気ない話をしました。

 

 

 

 

 

 

私は………、、、、

駅のホームでハグとかしていやーん♡♡♡今日はわざわざ遠くから仕事で忙しいのに私のために来てくれてありがと♡♡♡ホント嬉しかった♡♡♡まじ大好きこれからもよろしくね♡♡♡フォーエバーちゅちゅベストフレンド♡♡♡みたいなことを潤んだ瞳で言うタイプではありません。

 

 

顔で笑って心で感謝しました。さらっと握手を交わしバイバイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は婚活を始めました。さあちゃんみたいな女の子探してるんだよなかなかいないよ。結構いい加減な事もフラッと会話に挟んでいく一面もあります。

 

 

 

 

 

 

婚活パーティーに行くと大体いつも人気1位だったりマッチングは必ずするんだけどデートもするんだけど付き合ったりもするんだけどセックスを何度もするんだけどでもこの子と結婚したいかって言われたら全然思えないんだよね。だから僕ね貯金とかちゃんとやってるよウケるでしょと言っていました。

 

 

 

 

昔はギャンブルが好きでしょっちゅうスロットに通っていました。スロットが原因で留年したといっても過言ではないです。私は一度もスロットをやったことがないのですがどうやら楽しい遊びだったそうです。一人暮らしの部屋にはスロットの機械が置いてあるほどオタクでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はある放送でラジオを流しています。過去を振り返る回がありある機会に彼の話をしました。何年も昔の話です。出会い系の話。

 

 

 

 

 

 

 

内容としては、出会い系はいかがわしいなどと固定概念にとらわれて何もしないより何でもいいからやってみる転んでもいいからやってみるおかしな出会いもあるかもしれないめんどくさいかもしれないでも面白そうだからやってみるだってタダだし。いくつになっても感覚は変わらない。32歳になった今も変わらない。気になったら命に関わることでない限りまずはなんでも試してみるタイプです。そんな話でした。

 

 

 

 

好奇心です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年誕生日にはLINEを貰います。なんとなく年に1,2回電話をすることもありますが私は家庭があり子供がいるので気を遣ってか産後の長電話は2,3回くらいです。気遣いの様子は伝わるものですねわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりにLINEがきました。

内容は放送聞いてるよところでさぁホワイトデーの相談なんだけどという話でした。ん?あなたについて話した放送を聞いて連絡してきたんじゃないの?と思いました。確かにホワイトデーの話もしたけれど。知らないと言うのでその回のリンクを貼りました。彼はそういう所があります。

 

 

 

 

 

 

ありがとうといったような内容の返事が来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日宅配便が届きました。

 

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16年経ってしまった。

私は放送で15年と言ったのですが彼は私以上に私との出会いを覚えていました。不器用だけど思いは真っ直ぐ伝えてくるそんな奴です。男女に友情があるかないかどうでもいいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレゼントの中身は彼がある女の子に贈ろうと思っていると悩んでいた物で私も欲しいくれよと言ったプレゼントでした。欲しいと言ってから12時間以内に届けてくれました。出会ってから16年も経つのに初めて頂いたプレゼントです。私も彼に何かをあげた事はありません。お土産すらありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

驚いた届いたよありがとうとLINEをしたら仕事中にもかかわらずすぐに返事を返してくれました。これがAmazon Primeだとの事でした。